岩手県北上市

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正規名称:鬼剣舞

鬼剣舞(岩手県北上市)

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  • 郷土芸能・神楽
岩手県内の念仏踊の中で最も知られている芸能が「鬼剣舞」です。太刀や扇子を使い、頭や腰を巧みに動かしながら勇壮に、ときには華麗に踊るこの芸能は、長い伝承と歴史の中で愛され完成された庶民の芸術作品といえます。 北海道、東京、京都にも愛好家の団体があり、北上市内の団体では、現在、岩崎鬼剣舞と滑田鬼剣舞が国指定重要無形民俗文化財に指定されています。 ◆◇◆◇◆◇ 【歴 史】 ◆◇◆◇◆◇ 大宝年間(701~704年)に修験道の祖である役小角(えんのおづぬ)が念仏を広めるために、念仏を唱えながら踊ったのが始まりとも言われるなど、諸説あります。享保17(1732)年の秘伝書が、北上における始祖的踊組岩崎鬼剣舞に伝承されています。  ◆◇◆◇◆◇ 【装 束 と 道 具】 ◆◇◆◇◆◇ 踊手の装束は、毛采と鬼面をつけ、平口袖、格子模様などの身ごろに胸当(丸に笹りんどうの紋入り)をつけ、赤たすきをかけます。腕には鎖帷子(網)を手甲につけ、広口の袴をはき、後腰にはゴザで裏打ちした大口をつけ、その上に脱垂、太刀をつけます。足には脚絆を巻き、白足袋に切緒の草鞋をはきます。右手に扇を持ち、左手の中指に赤い金剛杵をはさみます。金剛杵とは、古代インドの武器であり、密教では煩悩を打破する菩薩心の表象として用いたものです。鬼剣舞では赤い小棒で模し、左手中指にはさんで踊りますが、太刀をもって踊るときは使用しません。 ◆◇◆◇◆◇ 【囃 子 と 構 成】 ◆◇◆◇◆◇ 囃子方は太鼓1、手平鉦1、笛2~4で構成され、踊手は8人ですが、これにカッカタ(道化面)、晴衣の少年(少女)の胴取りが付属するのが本来の姿とされています。 ◆◇◆◇◆◇ 【 面 】◆◇◆◇◆◇ 鬼剣舞は通常8人で踊りますが、1人が白面、他の7人は青、赤、黒の「阿」「吽」の面をそれぞれつけます。この4色は四季、方位を示すと共に悪魔を降伏させ人々を救済する明王を表わしています。鬼ではなく仏であるために、面には角がありません。このほか、カッカタは、大日如来(不動明王)の化身で、黄の面をつけます。 ◆◇◆◇◆◇ 【演 目】 ◆◇◆◇◆◇ 踊りの演目は多くて18演目、一般的には12演目が踊られます。踊りの多くは一番庭のように、念仏を唱えての輪踊りを展開します。また三人加護のように祈祷性の強まった踊りや、刀剣舞の狂い踊りのように武技を思わせるもの、膳舞、宙返りのように曲芸の要素が入った踊りもあります。 保存者 随時 時期 随時 ◆主な公演場所◆ ・夏油温泉鬼剣舞かがり火公演…夏季の土曜日(19:30~20:00) 問い合わせ:北上市商業観光課 0197-72-8241  ・鬼の館鬼剣舞芸能公演…4月~10月の第4日曜日(13:30~14:30)など 問い合わせ:北上市立鬼の館 0197-73-8488

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基本情報

名称
鬼剣舞
所在地
岩手県北上市市内

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