京都府伊根町 × まち歩き

海の京都、”日本で最も美しい漁村” 伊根の舟屋を歩く

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京都府北部の日本海に突き出た丹後半島、その北東に位置するのが小さな港町、伊根(いね)です。舟屋と呼ばれる2階建ての家が伊根湾沿いに整然と並ぶ独特の風景がとても印象的。海面すれすれ、まるで海に浮かんでいるようにも見える舟屋群は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、その美しさと文化から「日本で最も美しい村」連合への加盟も認められています。人口約2,000人、日本海の穏やかな浦にひっそり佇む “海の京都” の漁村を訪ねてみましょう。

京都市から車で約2時間、京都の小さな漁師町・伊根

京都府北部、宮津市、京丹後市、伊根町、与謝野町の2市2町からなる丹後エリアは、若狭湾の西側を形成する日本海に面した半島地域です。京都の美食を支える豊かな海と大地に恵まれ、日本三景・天橋立、高級織物・丹後ちりめんの産地として栄えた商家が残るちりめん街道、夕日が美しい夕日ヶ浦など、観光の見どころもたっぷり。

京都市中心部からは、「京都縦貫自動車道」を使えば車で約2時間、公共交通機関の場合、JR山陰本線または高速バスで「天橋立」を経由し約3時間半の道のり。実は京都市内からの小旅行としても気軽に訪れることができる場所です。

丹後観光の中心・天橋立から車で北へ約30分(または路線バスで約1時間)の場所に位置するのが、日本海でありながら、南に向いて開けた伊根湾です。西・北・東の三方を山に囲まれ、さらに湾の南の入り口にある「青島」が天然の防波堤となり、四方からの風と波の影響を受けにくく湾内は非常に穏やか。日本海の荒風と荒波を凌げる恵まれた地形は、船を停留させるのに最適で、ここ伊根を天然の良港として発展させてきました。

のどかな伊根湾、真ん中に見えるのが青島
穏やかな伊根湾

村の歴史は古く、伊根町の南に位置する宮津市・日吉神社に残る1549年の建築記録「棟札(むねふだ)」には、造営時の代官や大工の名前とともに「伊根庄(いねのしょう)」の村落の有力者の名が刻まれており、室町時代の頃にはすでに伊根にいくつかの集落が出来ていたと考えられています。

江戸時代になると、日本三大鰤(ぶり)漁の地として知られ、加えてマグロ、カツオ、クジラなどの漁が盛んに行われていました。というのも、若狭湾内を魚が時計回りに廻遊すると、最後の袋網となるのが伊根湾で、1km四方の小さな湾内に魚が自ら迷い込んできてくれるのです。当時からクジラが伊根湾に迷い込むと、青島を上手く利用し、漁師が協力して舟や網を使って捕鯨していたことも記録に残されています。今も年に数回、イルカが迷い込んでくることもあり、運がよければイルカに出会えるかもしれません。

日暮れと朝焼け、時間とともに移ろう海の色にうっとり
海をのぞくとたくさんの小魚

 

海に浮かんでいるような、伊根湾に並ぶ舟屋

このように、漁を営み、海と共に暮らす人々がこの地に作ったのが「舟屋」です。約5kmの伊根湾には約230軒の舟屋が軒を連ねています。そもそも、海面すれすれの高さに建物を建てられるのは、伊根湾が波の影響を受けにくいだけでなく、日本海特有の干満差、つまり満潮と干潮の海面差が50cm程度と極めて小さいことにあります。干満差は海域によって異なり、太平洋側では2m、瀬戸内海では4m、有明海では6mもあります。潮位の変化が小さい場所で、船を効率的に仕舞うのがこの独特の船小屋でした。

まるで海に浮かんでいるようにみえる舟屋群

江戸時代初期に建設された舟屋は、「舟納屋(ふななや)」、つまり文字通り舟を納めておくのっぽな藁葺きの倉庫でした。当時の船は木造、網も麻製。海水と風雨による腐敗を防ぎ状態よく所持するために、舟屋1階部分の浜へ船を引き込み、小屋の梁に漁具や網を干して乾かしていました。細い道路を挟んで海側に「舟屋」、山側に主屋や蔵が建ち、これらをセットにして漁師たちは生活をしていたのです。

海側に舟屋、山側に主屋と蔵が並びます

時代を経るごとに、しっかりとした造りの小屋へと変わり、現存する2階建ての舟屋や主屋、蔵などは、江戸末期から昭和初期にかけて建造されたもの。どの舟屋も、瓦葺の2つの傾斜面が本を伏せたような山形の切妻造りの屋根を持ち、1階部分は船を収容して漁具などの保管や魚を干すところ。2階は二次的な居室などとして利用されています。

海からそのまま船を収容できる舟屋群

 

舟屋が軒を連ねる小さな漁港の「まち歩き」の楽しみ

伊根湾改め伊根浦のまち歩きは、まるでタイムスリップしたような ”非日常” の観光が楽しめます。一方で、漁師町の伝統や文化が日常のなかに溶け込んでおり、この “日常” こそが、「日本でも最も美しい村」に名を連ねる伊根の舟屋の魅力です。

まるでタイムスリップしたような雰囲気が残る伊根町

写真でよく見る湾に沿って舟屋が建ち並ぶ景色は、海側からみた風景。遊覧船などの船から眺めたり、高台から湾の向こうの景色を望むこともできます。路地歩きだと海岸線に沿って立ち並ぶ舟屋群の1本後ろを通る道を歩くので、漁師町の生活風景を垣間見ることができます。さらに近年は舟屋に泊まることができ、内側から舟屋暮らしを体験できる宿泊施設も増えています。静かな漁師町をさまざまな角度から楽しんでみましょう。

なお、舟屋はどこでも自由に入れるわけではなく、多くは今現在も住民の住まいであることを忘れてはなりません。だからからこそ、張りぼてのテーマパークやつくられた景観ではなく、暮らしが息づく漁村の生きた姿を垣間見ることができるのです。この地に暮らす人々にとって伊根浦と舟屋はまさに生活の場。漁村の暮らしに「おじゃましている」という感覚でマナーをもって、魅力ある舟屋と人々の生活の一端を肌で感じながら、まち歩きを存分に楽しみましょう。

漁村の日常のなかに非日常が散りばめられた空間

伊根のまち歩きは、駐車場や路線バスの「伊根」バス停、伊根町観光案内所などが集まる「伊根浦公園」からはじめましょう。観光の拠点となる観光案内所でまち歩きに役立つマップや最新の観光情報をゲットしたら、さっそく散策へと繰り出しましょう。

まち歩きの拠点ともなる伊根浦公園
伊根浦公園の対面にある伊根町観光案内所

遊覧船や海上タクシーで海の上から眺める

フォトジェニックな風景を見るなら、海からの目線で湾に軒を連ねる舟屋群を楽しむのが一番。もともと湾の海岸線は、船が暮らしの足であった伊根の表玄関。自家用車が普及する昭和初期まで、陸から湾に沿ってぐるっと走る車道はなく、逆に岸から内陸に続くいくつもの細い道があったといいます。湾内は波も穏やかで、潮風を浴びながら、海面に並ぶ風情ある舟屋の景色を楽しむことができます。海から楽しむ方法は、遊覧船と海上タクシーの2つです。

海上から眺めるフォトジェニックな風景

遊覧船

遊覧船は伊根浦公園の2km手前にある「伊根湾めぐり遊覧船乗り場」(日出駅)を発着場として、30分ごとに運航する150人乗りの大型船。無料駐車場があり、大人1人1,000円で、湾内をぐるっと一周、約25分間のクルーズが楽しめます。遊覧船に乗る前にカモメの餌を買ったら、船2階のデッキから餌やりに挑戦してみましょう。丹後観光を満喫する方へ、天橋立ケーブルカー・リフトやカモメの餌がセットになったお得なチケットもあります。

遊覧船で気軽に湾内クルーズを楽しみましょう
餌を求めてカモメがたくさんやってきます

 

海上タクシー

海上タクシーは、文字通り “海のタクシー” として電話1本で迎えに来てくれて、伊根湾内を自由に移動できる足としても利用できる小型の遊覧船。30分大人1人1,000円で気軽に利用でき、湾内の小型船が接岸できる場所ならどこでも乗り降りできるので便利です。1本道である伊根の海岸通りを片道は徒歩で散策し、片道は船で楽しむといった使い方もおすすめ。地元の漁師さんが船頭として小型船を操舵してくれるので、漁師さんの日常を垣間見ながら臨場感たっぷりの遊覧を楽しみましょう。

海上は湾内を縦横無尽に行き来します

ガイドと一緒に歩く

舟屋や伊根の漁師の生活、歴史などのストーリーを効率よく学ぶには、地元の舟屋ガイドと一緒に巡る約60分の散策プランがおすすめ。事前予約制で1日1~2回開催され、伊根の歴史を知り尽くした舟屋ガイドとともに、町並みや舟屋内部の見学ができます。

どの角度から見ても絵になる伊根の町並み
舟屋の中から外を見ると、湾が目の前に広がります
江戸時代の舟屋の内部

ガイドといっしょに舟屋の内部を見学するだけでなく、軒下で住民が晩ご飯のおかずを調達する「もんどり漁」の見学ができるのもツアーの特徴。「もんどり」とは魚貝を獲る仕掛けのこと。網のカゴの中には魚のアラを入れて餌として、魚やサザエなどを獲って夜ご飯の食卓に並ぶそう。ガイドと共に、この地への理解を深めることができます。

今晩のおかずはなにかな?(もんどり漁)

自分で歩いて巡る

湾に沿って海岸通りを端から端まで、つまり遊覧船の発着場から、赤いカンジャガハナ灯台までを歩くと約4km、片道1時間ほどの散策となります。そのほぼ中間に、観光案内所のある伊根浦公園があります。潮風を感じつつ、時にカモメの鳴き声や船の音を耳にしながらのんびり、自分のペースで自由にまち歩きを楽しみましょう。舟屋と舟屋の間から見える水面や漁師町の生活を垣間見ることができます。海上タクシーを組み合わせて、片道はショートカットするアイデアもおすすめです。

舟屋と舟屋の間から見える水面は伊根ならでは
新しい発見を求めてまち歩きを楽しみましょう
季節ごとに見せてくれる風景が異なるのも魅力

ツアーに参加せず舟屋の内部を見たい場合は、内部を公開している舟屋に立ち寄りましょう。観光案内所で一般公開中の舟屋情報を得てから散策へ出かけると効率的です。例えば、簡易宿所「青海波(せいかいは)」は江戸時代後期(1861年)に建てられた舟屋で1階部分を公開しています。玄関先に「舟屋見学」と看板が掲げられていれば、その日見学可能です。

舟屋の内部見学(青海波)

伊根湾を見下ろせるロケーションの八坂神社を訪れたり、日本でいちばん海に近い酒造と呼ばれる創業約260年の向井酒造を訪れ、古代米で造る赤い色をした日本酒や酒粕を使ったアイスクリームを賞味したり――。伊根独特の町並みの雰囲気、“伊根時間”を楽しみましょう。

260年の歴史を誇る向井酒造
向井酒店の店内には「京の春」「伊根満開」など自慢の純米酒の銘柄が並びます

また周辺には、地元グルメが楽しめる舟屋を改装したカフェや食事処も点在しています。とりわけ新鮮な魚介や干物などの海産物は見逃せません。ちなみに、伊根町には魚屋さんはないのだそう。丹後では、定置網の水揚げ選別時に、組合員や地元の人のために魚を売る「浜売り」という風習があり、地元の人たちは漁港で漁師さんから直接魚を買うのです。

さらに伊根町は、農業の盛んな地域でもあります。京みず菜、九条ネギ、伏見とうがらしなど伊根産京野菜も少なくありません。鮮魚や地元産の野菜をふんだんに使った料理を存分に味わうのも伊根の楽しみ。散策途中のランチや休憩に立ち寄って、海を眺めつつひと息つくことができます。

散策途中にひと休み(あうらカフェ)
伊根の冬の味覚を代表する寒ブリ


そして、路地歩きの際にもう一つ注目したいのが、蔵の壁に掲げられた「鏝絵(こてえ)」と呼ばれる漆喰のレリーフ。左官職人が「こて」で施した彫細工で仕上げていくことからこの名がつき、色を混ぜた色漆喰もあります。モチーフは縁起の良い文字だったり、七福神や鶴亀などの絵だったり。鏝絵は財を成した豪商や網元が母屋や土蔵を改築する際、富の象徴として外壁の装飾に用いたもので、かつて漁業で大いに栄えた頃の名残りだそう。まち歩きをしながら色とりどりの絵柄を探してみましょう。

鶴と亀の鏝絵、小窓の「水」の文字も鏝で描かれたもの

 

道の駅「舟屋の里 伊根」の高台から舟屋を望む

一方、舟屋群から少し離れた高台から、湾の水辺の際に並ぶ舟屋群の眺望を楽しめるのが伊根浦公園の裏手にある道の駅「舟屋の里 伊根」。公園からは徒歩20分ほど、車なら3分の距離です。旬の鮮魚や地産の食材にこだわった料理を堪能しながら伊根湾を眺められるレストランや、地元の特産品や食材を販売するお土産店などが揃っています。ここは展望台になっていて、湾を行き交う船や舟屋群を一望するだけでなく、この気持ちの良い空間はドライブやツーリングの休憩ポイントとしても人気です。

舟屋の里 伊根
「舟屋の里 伊根」にあるレストラン舟屋

無料レンタサイクルやe-BIKE

漁師町の散策を効率よく楽しみたい方や子供連れには、観光案内所で貸し出しを行っている無料のコミュニティサイクル(自転車)を利用するのも一案です。大人用10台と子供用3台が用意されており、予約しなくても空きがあれば利用できます。このほか、子連れ旅なら、幼児座席付きのママチャリタイプの電動アシスト付き自転車を有料でレンタルすることもできます。

レンタサイクルは散策の強い味方

アウトドアも楽しみたいアクティブ派には、1日単位で予約できる電動アシスト付きのe-BIKEをレンタルすることで、さらに行動範囲が広がります。e-BIKEレンタルと1~2時間の「舟屋群一周ガイドツアー」がセットになったプランもあり、ガイドが一緒に自転車に乗ってまちを巡りつつ、地域の興味深いストーリーを教わることもできます。

e-BIKEで出かけよう!浦島太郎伝説が残る「浦嶋神社」

そしてせっかくe-BIKEを借りたなら、ぜひ足を延ばしたいスポットが日本最古の「浦島太郎」伝説が残る浦嶋神社(宇良神社)。伊根浦公園から、丹後半島最北端の「経ケ岬(きょうがみさき)灯台」方面へ向かって約9km。途中アップダウンのある道を通りますが、e-BIKEなら片道40分ほどで到着します。車なら15分の距離です。

まずはよく知られた「浦島太郎」の昔話を簡単におさらいすると、浜でいじめられていた亀を助けた浦島太郎は、亀に導かれて竜宮城へと行きます。そこで夢のような数日間を過ごし、村に帰ってきたら、なんと数百年の時が経っていました。さらに決して開けないようにと持たされた玉手箱を開けてしまった浦島太郎は瞬く間に白髪の老人になってしまった―――というお話。

伊根町の穴場ビーチでも知られる本庄浜にある浦嶋神社に残る伝説は、全国各地に残された浦島伝説の中でも最古といわれ、奈良時代(710~784年)に完成した日本最初の歴史書『日本書紀』や日本最古の歌集『万葉集』などにも記述されています。

浦嶋神社

浦嶋神社は、平安時代に淳和天皇(786~840年)が創建し、その祭神は筒川大明神(浦嶋子:うらしまこ)。浦嶋子は浦島太郎のモデルとされる丹後の名族です。浦嶋神社の拝殿は国の有形文化財にも指定され、社殿正面の龍や唐獅子など動植物の彫刻は躍動感に溢れています。浦島太郎が竜宮城から持ち帰ったと伝えられている「玉手箱」(鎌倉時代寄贈品)や、600年前の浦島伝説が描かれた絵巻物などが保管されています。浦嶋神社の宮司さんが在社時には、重要文化財である掛軸を見せながら、この神社に伝わる浦島太郎伝説の話をしてくれこともあるそうで、このユニークな「絵解き」は知る人ぞ知る名物。訪れた際には、社務所で宮司さんの予定を訪ねてみましょう。

紙本著色浦嶋明神縁起(掛幅本)

浦嶋神社周辺には、このほかにも伝説にゆかりのあるいくつかの地があります。神社の西側、標高358mの「雲龍山」もそのひとつ。掛け軸にも描かれている伝説によると、太郎は雲龍山のふもとの里から小舟で釣りに出掛けたといわれています。雲龍山の麓にある浦嶋神社のすぐ近くには「布引の滝展望公園」があり、雨が降った翌日や雪解けの頃にしか現れない幻の滝とも呼ばれる「布引の滝」を見ることも。落差は京都府一の96m。ガイドが案内する布引の滝へのハイキングも催行されています。

神社から2kmのところに本庄浜があり、ここは浦島太郎が釣りをしたところと伝えられています。手付かずの自然が残された浜は海水浴場にもなっており、オンシーズンにはシーカヤックで海を楽しむこともできます。さらに、本庄浜へと移動する途中の府道623号沿いには、浦島太郎が竜宮城から帰ってきたときに通ったと伝えられている「龍穴」が残されています。今も、龍穴の近くにいくと、ひんやりとした空気を感じる人も少なくありません。本庄地区の狭いエリアに集積した物語の舞台を訪ねると、物語の世界と現実とがリンクし、なんとも不思議な感覚を覚えることでしょう。

浦島太郎伝説の地でシーカヤック

朝採れの魚介をふんだんに使用した「漁港めし」

浦嶋神社から、さらに北へ約4km。4~10月初旬に伊根を訪れるなら必ず体験してほしいのが「漁港めし」。伊根町最北端の漁村「蒲入」の漁港の魚荷捌き所に設置した長机とパイプ椅子で、青空の下、豪快に食すボリューム満点の漁師料理です。その日の朝水揚げされた新鮮な魚介を、定食形式で存分に楽しめます。旬の刺身、煮付け、天ぷら、漁師汁などボリューム満点、魚介尽くしの定食が2,200円だというから驚き。網や浮きが置かれた漁港で穏やかな潮の香りを感じつつ食べる魚料理は絶品です。メニューは季節によっても、その日の水揚げ状況によっても異なります。

新鮮な魚を存分に味わう漁港めし、お品書きはその日のお楽しみ

“舟屋ステイ” で伊根時間を楽しむ

丹後半島にある伊根は、京都や大阪から日帰りで訪れることもできますが、それだとかなり駆け足での滞在になってしまいます。舟屋の町の魅力を存分に体験するには、のんびり1泊して滞在したいところ。近年、230軒ほどある舟屋の内20軒ほどが、改装して宿泊施設として生まれ変わっており、アコモデーション(=宿泊施設)としての伊根の舟屋にも注目が集まっています。窓から穏やかな海面を望む”舟屋ステイ”は、漁師町のゆったり沈む日暮れと朝焼け、時間とともに移ろう海の色に浸りながら、”日本で一番海に近い暮らし” を感じられる特別な時間。

そのうちの一つ、伊根舟屋ステイ「海凪(みなぎ)」は1日1組限定のラグジュアリーな1棟貸しのお宿。モダンなリビング、ベッドルーム、バスルームそれぞれから伊根湾を望め、この土地に暮らすように滞在しながら、伊根の町をじっくりと知り、まち歩きを楽しめます。このほかにも舟屋民宿、旅館、宿坊などもあり、滞在スタイルにあった宿をみつけて伊根の暮らしを楽しんでみましょう。

舟屋を改装した海凪のモダンなリビング
日が沈むと、静かな湾に浮かんでいるかのような不思議な感覚に
湾を一望するベッドルーム
海側から見た海凪の外観

伊根以外にも、京丹後には天橋立、ちりめん街道、夕日ヶ浦などの観光地、さらに足を延ばして城崎温泉などへ廻ることもできます。歴史と文化が交差する古都・京都とはまた違った “海の京都”、漁師の心が息づく小さな港町・伊根へ、でかけてみませんか?    
 

※料金等は2023年2月現在の情報に基づきます。最新の情報は各ホームページなどでお確かめください。

取材協力:伊根町観光協会