福島県白河市

[東北南部福島・会津・いわき白河周辺]

古墳・遺跡

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ショウフウテイラゲツアン

正規名称松風亭蘿月庵

英語名Shohuteiragetsuan

松風亭蘿月庵

更新日

    • 古墳・遺跡
    松風亭蘿月庵は寛政年間(1789~1801)松平定信の家臣三輪権右衛門(待月)が茶人であった父長尾仙鼠(せんそ)のために建立したものである。もとは城下南西の九番町にあったのを、松平家が桑名移封の際に、中町常盤家が譲り受け、邸内に移した後、一時は西白河郡役所の所有に帰したが、大正12年郡制廃止により南湖神社に寄贈され、大正13年(1924)5月現在地に移築された。 現況は、東向きの妻入りで桁行(けたゆき)3間余(5.64m)梁間(はりま)1間半余(2.92m)の寄棟造り、茅葺きとなっている。二畳台目の使用などいわゆる道安好みを基調としている。 定信はこの茶室を好んでたびたび使ったらしく、享和2年(1802)8月のある日「水盥」(みずたらい)に「蘿月(蔦の葉の間に見える月)」の二字を書き、その裏面には「壬戌(じんじゅつ)秋八月 ここに来りてこれを書すことに蚯蚓(みみず)の如し 人の笑はんことを そこの月 たが笑ふともおけやおけ 定信」と書いたので、この茶室を「蘿月」庵と名付けられた。 「垂桜」の掛軸は、寛政7年(1795)2月23日に定信が茶筅で書いたものといわれている。

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